このサイトにはPRが含まれています

ブランクありの看護師が訪問入浴の看護師になりたい時のQ&A

訪問入浴に興味があるけど、どうですか?

訪問入浴とは、看護師1人と介護職員2人(ヘルパー・オペレーター)の3人1組となって、入浴のお手伝いをするサービスです。
対象者は、寝たきりや身体に障害を持つ方で、自宅での入浴が困難な要支援1以上、要介護1以上の方です。
高齢化社会の現在では、病院での治療だけでなく、在宅での療養が多くなっています。
訪問入浴の看護師は、訪問看護師と合わせて需要が増えています。



どんな仕事をするの?

移動入浴車で利用者さんのお宅へ訪問して、浴槽の設置・入浴準備をおこないます。
看護師の仕事としては、
入浴前は、バイタルチェックをして、入浴が可能か判断します。
入浴中は、利用者の全身状態を観察しながら、洗身介助を行います。
入浴後は、再びバイタルチェックをして、皮膚の観察、軟膏塗布などを行い、着衣介助や片付け、訪問記録の記入になります。



10年のブランクがあっても大丈夫ですか?

訪問入浴サービスは、「利用者さんが安全に入浴する」ことが一番大切になってきます。
訪問入浴の看護師の主な仕事は、利用者さんの健康状態をチェックし、入浴介助することです。
基本的に医療行為はできないので、ブランクがあっても、バイタルチェックや皮膚の観察などの基礎的な知識と技術があれば大丈夫ですよ。



どうして医療行為はできないの?

病棟看護師も同じことですが、看護師は医師の指示によって医療行為を行いますよね。
訪問入浴は介護サービスのひとつなので、看護師は医療行為を行うことができません。
入浴後の薬の塗布などの処置はできますが、淡の吸引や褥瘡処置はできません。
入浴時に褥瘡処置などが必要な利用者さんであれば、訪問入浴の看護師とは別に、訪問看護の看護師が同行して処置します。



医療行為はできなくても、やりがいは感じられる?

利用者さんは入浴サービスの日を、楽しみに待っています。
利用者さんの気持ちよさそうな表情を見ることができ、本人や家族にとても喜んでもらえます。
ひとりひとりの利用者さんや家族とじっくり向き合えるので、やりがいのある仕事だといえます。



入浴が可能かの判断って?

発熱や血圧の異常で、判断に迷う場合ですが、医師からの指示書があればよいのですが、ない場合は一人で判断するのではなく、ヘルパーさんや利用者の家族からの情報と合わせて判断することになります。
それでも判断に迷うときは、かかりつけ医に確認して指示を受けます。

中止と判断した場合は、部分浴や清拭に変更します。
また、利用者さんは月に数回の入浴を楽しみにされているので、室温に気を付ける、入浴時間の調節・お湯の温度管理など、少しでも体に負担がかからない入浴ができるように工夫することも大切です。
利用者さんと家族には納得してもらえるように、中止した理由の説明することも看護師の仕事のひとつです。



1日に何件くらい訪問するの?

1日に5~8件訪問します。
1件に40分から1時間くらいの時間がかかるので、午前中に2~3件、午後から4~5件です。



勤務時間や休みは?

勤務時間は、8時半~5時半、9時~6時などが一般的です。
休みは、日曜休みがほとんどです。
日曜日以外はシフト制、土日祝休みの事業所もありますよ。



給料は?

平均月収は約25~30万円程度です。
日勤のみの看護師の給料としては、好条件ですよね。



何が一番大変?

やはり体力面でしょう。
1日に5~8件も、思い荷物を持っての移動になります。
特にエレベーターのない団地などでは、階段の上り下りだけでも大変です。
病院とは違って、利用者さんの部屋が狭かったり、ベットの位置が低かったり、と無理な体勢での作業は腰への負担もかかります。



人間関係ってどうですか?

人間関係の問題は、どの職場でもつきものです。
1日中同じメンバーで働くので、人間関係が悪いと利用者さんにも影響を与えてしまいます。
介護と看護の役割は違いますが、協力して作業をしなければならないので、協調性が大切です。



メリット・デメリットは?

ブランクがあっても働けることや、夜勤なしで高収入なことがメリットとしてあげられます。
また、正社員以外にも、パートや単発のアルバイト、副業として働くこともできるので、働き方が選べるということです。

デメリットは、看護師としてのスキルアップができないことです。
ブランクがあっても働けるというメリットの反面、医療現場に戻ることが難しくなってしまいます。
訪問入浴の看護師経験は、ブランク扱いになってしまうことがあるようです。



どんな人におすすめ?

利用者さんに楽しんで入浴してもらうため、人との触れ合いが好きで、うまくコミュニケーションをとれる人が向いています。
あとは、体力があるにこしたことはないです。
利用者さんの入浴中は、湯冷めしないように、夏はエアコンがきいてなく、冬はとても暖かくしてあるので、その中での作業はかなり体力を消耗します。

↑ PAGE TOP