転職に成功するために NO.2 ~転職失敗談から学ぶ~
次は面接で聞かれて驚いた・困った質問です。
どんな質問をされるのか、あらかじめ知ってくことで、落ち着いて対応できます。
前の職場の退職理由は?
前の職場の退職理由は、志望動機や自己アピールと並んで、面接の基本的な質問のひとつです。人間関係や労働条件、給与面の不満などネガティブな理由の場合、どう答えていいか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
対処法として、面接では前向きな理由を伝えましょう。
「スキルアップしたかったから」「患者ひとりひとりを大切に心の触れ合いを重視した看護をしたい」など。
今までの経験や自分の看護を振り返り「どんな仕事がしたいのか」と考え、その内容と病院側の取り組みや方針を結びつけると、面接官も納得できるような理由を伝えることができます。
その後で、人間関係や労働条件を質問・交渉すると良いです。
今までにまとめたケーススタディーのテーマ・内容について聞かれた。
研究・学会の発表に力を入れている病院では、ケーススタディーのことを質問される可能性もあります。履歴書といっしょに、研究発表などのレポートを提出する病院もあります。
他にも同じ診療科に転職する人は、このような質問をされる可能性は高いです。
病院側が、応募者の仕事に必要なスキルが身についているかどうかの判断材料とするのです。
面接が決まったら、過去のケーススタディを振り返っておくとよいでしょう。
子供ができたらどうする?仕事は続けるのか?
他にも「子供が熱を出したときはどうする?」など、子育てと仕事の両立の考え方に対する質問もあります。採用側は長く働いてもらいたいので、いざというときの対処法、職場には迷惑かけないという内容を具体的に伝えることがポイントです。
続けたいと思っている人は「自宅近くに住む母に手伝ってもらえるので、産休・育休の後に復職を考えています。」という答え方が理想的です。
辞めるつもりの人は、正直に自分の考えを伝えましょう。
ウソをついて採用されても、病院側に迷惑をかけてしまうだけです。
採用される確率が下がることは仕方ありません。
明日から来れますか?
すでに前の会社を辞めていて、その病院が第一希望であれば「はい」と答えて問題ないでしょう。ほかに悩んでいる病院があれば、「一日考えさせてほしい」ことを伝えます。
ほかの面接があるなら、そのことを伝え待ってもらえるか相談してみましょう。
できるだけ、早く返事をするのも社会人としてのマナーです。
まだ、在職中の場合は、引継ぎが終わるまで待ってほしことと、勤務開始ができる時期を伝えます。
病院側が待てないとなれば、縁がなかったと割り切るしかありません。
転職活動も大切ですが、前職での務めを果たすことも社会人として大切なことです。
独立行政法人や病院経営について将来の展望を聞かれた。
この質問は病院を取り巻く社会情勢に対して関心があるかを聞いています。「急にそんなこと聞かれても」と困ってしまうかもしれませんが、難しく考える必要はありません。
あなたが患者さんに対して臨機応変に対応できるかを判断しているのです。
この質問には、自分が考えていることを素直に答えることが大切なので、日ごろから新聞やニュースをチェックしておくとよいでしょう。
ただし、応募先の病院とあまりに違った考え方を話しては、印象が悪くなってしまいます。
また、職歴が長く管理職クラスの転職では、それなりにしっかりした意見を伝える必要があります。